晴れた日 | INTRA DIALOGUE

晴れた日

昨晩,夜中に大学から帰宅すると,

猫の体力がもう限界に来ている様に見えたので朝まで傍に寄り添ってました。

朝を迎えることが出来ないと思ったけど,

僕が思っている以上に生物の生命は力強いようです。


今日は,とても晴れた日,

風は肌寒いけど日差しの下は心地よい。

今,親父が,家の前の駐車場の横の原っぱで,多分最後になる日向ぼっこをさせています。

もう,一歩もあるけない状態です。でも,家の中にいるより,目はどこか穏やかです。

枯草,まだ緑を残している草,小さな花,そして,年老いた茶色の毛並み。

小さい頃から慣れ親しんだ遊び場のその原っぱと,まるで,溶け合うようです。

そこでは,これから,未来を生きる生命,今,終わりを迎えようとしている生命,

自然界の循環的なシステムの真っ只中で,僕は見送り,猫は後何回続くであろう呼吸をし,

また,横たわる原っぱの中でも無数の生命が同じように今を生きています。



今日が晴れた日で本当に良かった。


何故か,懐かしいメロディーが心の中を流れた,

晴れた日を賛美する歌,

いずれやってくる別れを知りながら,出会いの素晴らしさを称える歌。



「サニーデイ・サービス」


恋におちたら



晴れた日の朝にはきみを誘って何処かへ

行きたくなるような気分になったりする

だれかと話したくてぼくは外へ出るんだ

住みたくなるような街へ出てみるんだ


どこかの家に咲いたレモン色の花ひとつ

手みやげにしてしてそっときみに見せたいんだ

長い髪花飾りどんな風に映るだろうと

考える道すがら 愛しさ広がるんだ


昼にはきっときみと恋におちるはず

夜になるとふたりは別れるんだから

恋する乙女のようなこんな晴れた日は

きみをむかえに きみをむかえに行くよ


はねを広げた空を切りとるような雲ひとつ

ゆっくりと流れて心を切り刻む

朝に目覚めた風はきみに届いただろうか

その髪を風にまかせ きみはぼくを待つんだ


昼にはきっときみと恋におちるはず

夜になるとふたりは別れるんだから

恋する乙女のようなこんな晴れた日は

きみをむかえに きみをむかえに行くよ