ここ数週間
これほど自分自身が試された時期はこれまでなかった。
正直,心は完全に折れたし,未来展望も全く見通せていない。
でも,一つだけ確信が得られたことがある。
それは,答えは探すものではないということだ。
僕は,ゲーム世代なので,
小さい頃から,良くロールプレイングゲームなんかで謎解きをしてきた。
そこでは,すでに制作者側が答えを用意していて,
それを如何に解き明かすのかが醍醐味となる。
しかし,それを生身の人生にあてはめた時,
そこには大きな問題が生じるようになる。
現実には,答えなど無いからだ。
人間は能動的に何かを選び出し,それを経験していくことで,
初めて何かを分かった気になる。
経験の前に答えなど出ようも無い。
僕は,大きな誤ちを犯していた。
「答えを見つける→人生を選択する」,という思考の様式で,物事を捉えようとしていた。
答えは選択に先立って存在しているわけではないのだから,
当然,思考は頓挫することになる。
慎重さはもちろん大切だが,
それと,現実逃避とは紙一重だ。
時には大胆さが必要になる。
答えは常に遡及的に作られるからだ。