旅の終わり 旅の始まり
東大は駄目でした。
外部の人も三人程受かってたので,
完全に力負けです。
一先ず,これで研究と共に歩んだ六年間に一つの区切りがつきました。
今日は,長い一つの旅の終着点。
それと同時に,これから始まる新たな旅の出発点。
曲がりなりにも就職活動を始めてみて,
僕がそれまで目を向けてこなかった所に,
世界が果てしなく広がっていることに気づきました。
これから僕は,新たな世界の中で,もう一度自分を描き直す必要があります。
その為には,もっともっと多くの世界を訪れ,
色んな人達と出会い,
そこで,自分という存在について言及し,
何とかして自分という存在の在り方を目の前の相手に納得させていく作業が必要になります。
実は僕は,就職活動が結構楽しいです。
研究という狭い世界の中で,
やや固定化されつつあった自己像が,
再び大きく変化にされされ始めています。
それは,どこか十代の頃のような,
瑞々しい感覚を孕んでいます。
新たな道を歩き出すとき時は,
まずは一歩一歩足場を固めていく。
六年前に僕が心理学を手探りで勉強し始めた時のように,
少しずつ少しずつ世界を形作りように,パズルのピースを埋めるように。
今の僕はその作業のコツを知っている。
それは,この6年間で培ってきた財産以外の何ものでもない。
まずは今日,そして明日。